「虫歯が出来てしまったみたいなんです、一生懸命歯磨きしているのに…」そうお困りの患者様には、歯磨きの仕方を見直していただいています。たかが歯磨き、されど歯磨き、一本一本丁寧にお掃除するように磨きましょう。
歯ブラシの選び方
歯ブラシは、基本的にはご自身で使いやすいものを選んでいただくとよいと思います。その中でも歯ブラシ選びのコツとしては、ヘッドが小さめで毛の柔らかいものをお勧めいたします。大きいブラシは、全体を磨くことが簡単そうですが、奥歯を磨く際に頬の粘膜や舌にあたるため、歯ブラシが磨きたいところに届かないのです。そのため、虫歯や歯周病が気づかないうちに悪化しているケースが多くみられます。歯ブラシ選びは、口腔ケア予防の基本とも言えます。
磨き方
柔らかい歯ブラシの毛先を使って、やさしくサラサラと磨きましょう。硬い歯ブラシでガシガシ磨いたほうが磨いた感じはあるかもしれませんが、実際は歯ブラシの毛先が歯表面、歯周組織を傷つけてしまい虫歯や歯周病の手助けをしていると言えます。力を入れずに丁寧に、一本一本磨くのはなかなか難しいかもしれませんが、歯の裏側や歯と歯茎のさかえ目の所も、意識して細かくお掃除する事を習慣にして下さいね。
歯間ブラシは重要
歯の表面がツルツルになっても、歯と歯の間に汚れが残っている事が多くみられます。歯ブラシで磨きにくい歯と歯の間などは、歯間ブラシやフロスを使ってお掃除しましょう。歯間ブラシやフロスも、たくさんの種類があります。はじめてお使いの方は4Sサイズくらいの細い歯間ブラシから始めてみてはと思います。鏡をみながら前歯の隙間から練習してみるとよいと思います。慣れることがとても重要です。
歯間ブラシを使用するのは最初?後?
歯間ブラシは最初!をおすすめしています。
歯ブラシで磨く前に歯間ブラシで歯と歯の隙間をお掃除する事は、後にご使用いただくよりも歯周病予防に効果があります。
おすすめ
基本的にブラッシングは、リラックスして行うとよいですね。例えば、お風呂での歯磨きもおすすめです。湯船につかりリラックスした状態で磨いてみるのはいかがでしょうか。推奨されている歯磨きの時間は10~15分です。のんびり丁寧に磨いてみて下さい。体が温まっている時にお口の中を歯ブラシで刺激する事は、成長ホルモンの分泌を促進する事にもつながります。
お風呂歯磨きは公共の浴場ではなく、プライベートな空間で行って下さいね。